ココが変だよRPA!!

効率化できるのか?と問われれば、多少は「できる」

数年前から大流行し、最近は若干の落ち着きが見え始めているRPA。確かに効率化できるけども、期待した効果とは程遠い効果で、失敗事例もかなりあることが分かってきてしまった段階です。数か月を稼働させてもロボットの予期しないエラーが収束せず、常にチューニングという名のプログラム修正に追われている現場が非常に多いのが実情ではないでしょうか。その現実を目の当たりにしても、経営陣はRPAという魔法の横文字に魅了され、投資を惜しまない状況といえます。

見落としている運用保守コスト

ロボットがエラーを発生させることが非常に多いこと。そしてこのエラーをリカバリし、通常運用に乗せるための運用コストが全然減らないのです。ロボットの介護要員がいて初めて成立するRPAなのです。ちょっとWEBページのレイアウトが変わったり、ソフトウェアのバージョンが上がっただけで認識できなくなるロボットを改修しながら、RPA導入してまーす、という企業がほとんどなのです。

さらに言えば、この運用・保守コストと削減コストを天秤にかけると、大した効率化ができていない、最悪はマイナスになるケースもあります。RPAを導入することが目的となり、失敗ケースは将来への投資だ、という名目でやめられない現場をよく目にします。

導入は見極めが超重要

対象システムが2年以上変更されないこと

RPAは非常に繊細で神経質なオペレータですから、係る環境がちょっと変わるだけで仕事をしなくなります。対象システムが数年内に変わるのであれば、そこへのRPAの導入はやめるべきです。

WEBページを使う場合、画像認識ではなくオブジェクト認識が適用できること

RPAの基本的な考え方として、オブジェクト認識ができない部分に画像認識を適用する、という原則があります。しかし、オブジェクト認識がほぼ通用せず、結果的にほとんどを画像認識で作ってしまったロボットは、これまた運用保守のコストが跳ね上がるわけです。画像認識は簡単に実装できてしまうので、ロボットの稼働が目的となってしまうと、画像認識だらけのおバカロボットができてしまうのです。特にWinActorはオブジェクト認識が弱く、また流行に乗った宣伝効果も相まっておバカロボットを量産することに寄与しています。使いやすいから、という謎の評価項目でWinActorの導入に踏み切った情報システム部門は、きちんと反省しましょう。

導入コストを3か月で回収できること。10人日のロボは、1か月あたり3人日削減できること。

この基準がなかなかクリアできないのです。導入案件の選定時には、削減効果ばかりクローズアップされてしまいますが、運用・保守コストがまた莫大となり、先述の通り効果を生まないロボットが続出しています。もっとも、導入案件の選定時にはなかなか運用保守コストをはじき出すことはできないのですが、対象業務がいかに簡易的でシンプルな内容であるかをチェックすることが非常に大事になります。それでチェックしてみると、RPAに適している案件が実は少ないということが分かってしまいます。